今回ご紹介する本は、
『ストックビジネスの教科書』
です。
この本を読むと
・ストックビジネスとはなにか?
・どうやって始めればいいの?
こんなことが分かります。
◎こんな人にオススメ
・ストックビジネスを知りたい
・ストックビジネスを始めたい
・自分でビジネスをしているがうまくいっていない
こんな人はぜひ本書を読んでストックビジネスを学んでみてください!
『ストックビジネスの教科書』
タイトル:『ストックビジネスの教科書』
著者:大竹啓裕
出版社:ポプラ社
【要約】

本書の著者である大竹啓裕さんはレンタルオフィスや貸会議室事業などの「ストックビジネス」を展開し、これまで18を超える新規事業を立ち上げてきた方です。
そんな著者が「ストックビジネス」の重要性や作り方について書かれたのが本書です。
今回は内容を大きく3つに分けてまとめまていきます。
①ビジネスがうまくいかない理由とは?
②ストックビジネスとは?
③ストックビジネスをスタートさせるには?
以上3つを解説していきます。
①ビジネスがうまくいかない理由とは?

たとえば、小さな会社を起業したこんな社長がいることをイメージしてみてください。
↓ ↓ ↓
・毎日休みなく働いて
・営業力も備わっていて
・マーケティングも勉強していて
・スキルも十分にある
しかし、、、毎月の売上の波が激しくなかなか儲かっていない。
起業したときはやる気に満ちていて、毎日ワクワクしていたのに、
やがて仕事が楽しくなくなり、疲弊してしまう…。
自分で始めた会社なのにまるでブラック企業で働かされているかのような状態になる
「自家ブラック化」です。
この人に足りないのが「ビジネスのストック化」です。
ビジネスには「ストック」と「フロー」があります。
ストックとは・・・「貯める」という意味。継続的に利益をもたらしてくれるもの。手間はかかりますが安定的に食物を確保できる「農耕」によく似ています。
フローとは・・・流れるという意味。こちらは「狩猟」によく似ていて、獲物を捕まえれば食べ物をゲットできますがいつも獲物がいるとは限りませんし、一度食べ終えればまた狩りに出掛ける必要があります。
十分なスキルがあっても自家ブラック化してしまいビジネスがうまくいかない理由とは、まさにビジネスがフロー状態となっているためです。
いかにビジネスをストック状態にできるか。これが大きなポイントになってきます。
②ストックビジネスとは?

本書では究極のストックビジネスとは、
『無借金の不動産』と書かれています。
あなたがもしビジネスをこれから始めたい、もしくはビジネスがうまくいかないという場合は『無借金の不動産』のようなストックビジネスを目指すべきということです。
土地のオーナーであれば、そこに店舗や部屋があり毎月継続して家賃が入ってくる。もしその建物がなくなっても土地があれば駐車場にしたり、土地を売ることだってできます。
このことをイメージしながら本書では「ストックビジネス」を2つの点から定義しています。
【ストックビジネスの定義】
(1)継続的にお金が入る
(2)売ることができる
この2つを満たすものがストックビジネスになります。
(1)継続的にお金が入ってくるビジネスというのが、
たとえば月額制のスポーツクラブ、ウォーターサーバー、英会話教室、携帯電話やネットなどの通信機器などがあげられます。一度契約すればその商品やサービスを利用している間は毎月売上が発生します。
逆に継続的ではなく単発のビジネスというのが、たとえば飲食店、コンビニ、家電量販店などがあげられます。すぐに売上が上がりますが、お客さんが商品やサービスを購入しない限り売上は発生しません。
(2)売ることができるビジネスというのが、
たとえば自販機事業があげられます。自販機のオーナーは誰でもよく特定の人に依存していないため事業ごと売ることが可能です。
逆に売ることが難しいビジネスというのが、たとえばカリスマシェフのフレンチ料理店です。カリスマシェフがいなければ成り立たないのでそのスキルを持った人に依存している状態です。特別なスキルを持った人とセットでないと売ることができません。
ビジネスをストック化させるには常にこの2つのポイントが必要になってくるというわけです。
③ストックビジネスをスタートさせるには?

「ストックビジネス」というものを理解して実際にストックビジネスを始めるにはなにをしていけばいいのでしょうか?
準備段階としての考え方は以下の通りです。
・強みを知ること
・信用を培う
・「切れない糸」と「消えてなくなるもの」
・強みを知ること
まずは客観的な自分の強みを知ることです。
サラリーマンの役職などの「経歴」ではなく、「スキル」のことです。
たとえば建設現場で大工の仕事をしていた。とか、動画を編集するやり方が分かるなどです。
この強み(スキル)を世の中にどう役立つかを考えることが大切です。
・信用を培う
「信用」はビジネスをする上で土台となり継続的な仕事を運んできてくれます。
信用を培っていくために必要なものは、
「アイデア」+「熱意」=「引力」
と書かれています。
いろいろな「アイデア」が浮かんでも行動しなければなにも始まりません。
行動を起こすには「熱意」が必要となります。
そしてそのアイデアと熱意に人は惹かれて「引力」が生まれます。
その引力を一つ一つ丁寧に、大事に、堅実にこなしくていくことでそれが積み重なって「信用」となるのです。
・「切れない糸」と「消えてなくなるもの」
「切れない糸」とは、人付き合いのことです。
小さな縁でも大切にして定期的に連絡を取ってみたり、実際に会ってみたり人間関係を作っておくと今後協力してくれたり、商品やサービスを使ってくれるお客さんになってくれたりするということです。
「消えてなくなるもの」とは消耗品のことです。
髭剃りの替え刃、コピー機のトナーカートリッジなどが代表例です。
商品デザインの段階でいわゆる消耗品や、劣化するものを商品にしておけば、なくなったら買って交換するのが当たり前の状態になります。
これができればビジネスが有利になります。
ストックビジネスの3ステップ
実際にストックビジネスを作る全体の流れとしては
①フロービジネスを作る
↓
②フロービジネスをストック化する
↓
③ストックビジネスを作る
このようになっていてどの段階から始めてもいいと書かれていますが、これからビジネスを始める人はまずは①のフロービジネスを作ってみることからスタートしてそれがうまくいけばストック化していくという流れが自然ですね。
まずは小さなことでもいいので自分の強みを活かしたスキル、商品、サービスを世の中にリリースするということが大事です。
そこからがストックビジネスのスタートです。
【感想】

ビジネスを自分で始める場合はもちろんですが、会社員で働いている場合や、副業をする場合でもこの「ストックビジネス」という考え方はとても重要だと感じました。
毎日の自分自身の仕事や行動を積み重ねのようにしていく、「ストック」という仕組みを意識して目指すべきだと思います。
私たちは1日24時間という限られた時間で生きているわけです。
ずーっと健康で働ければいいですが、体調を崩すことだってケガや病気になることもあるでしょう。
自分の楽しみたい趣味もあるでしょう。
家族との時間を多くとって過ごしたいときもあるでしょう。
でもそんなとき、、、
仕事をし続けないと生活できないから、ひたすら働く。
こんな状態だと逆に体調を崩したり、人生はあっという間に過ぎてしまいます。
これがフロービジネスですね。
仕事がストックビジネスという仕組みになっていれば、
仕事に打ち込みたいときには夢中になって働く。
家族と旅行に行きたいときは行く。
趣味を楽しみたいときは全力で楽しむ。
このように自分の人生を自分が選択できる。ということになります。
ストックビジネスを確立すれば、
日々の貴重な時間を「消費」するのではなく、毎日の行動を「ストック」するというイメージになります。
だからストックビジネスはとても価値のあることだと思いました。
【行動】

結論:このブログを続ける
ブログも考えてみれば、
【継続的な収入】と【売ることができる】というところでストックビジネスになるのかと思います。
だからいまはとにかく、このブログを継続して積み重ねていくことが大切だと思います。
【まとめ】
【ストックビジネスの教科書】の要約と感想をまとめました。
フロービジネスとストックビジネスという考え方を理解して、自分でビジネスをしている方はもちろん、会社員の仕事や副業でもフロービジネスをストックビジネスにできないか?という観点を持つのは重要なことだと思います。
本書ではストックビジネスの実例などもいくつか紹介されていますし、ビジネスモデルの種類や課金の種類なども書かれていますのでもっと詳しく知りたい!と興味を持った方は実際に手に取って読んでみてください。
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