今回ご紹介する本は、
『やなせたかし 明日をひらく言葉』です。
この本はアンパンマンの作者であるやなせたかしさんがこれまでに書いたりお話しした言葉をPHP研究所のスタッフが編集してまとめた1冊です。
本書を読めば、やなせたかしさんの生き方や仕事についての考え方を知ることができます。
あなたも人生を生きていく中で心に響き、今日も頑張ろうと思わせてくれる言葉にきっと出会うことができると思います。
◎こんな人にオススメ
・努力してもなかなか報われない
・毎日同じようなことの繰り返しに飽きた
・生きる喜びを手に入れたい!
こんな方はぜひこの記事を参考にしていただき、気になる方は実際に本書を手に取って読んでみてください。
『(新装版)やなせたかし 明日をひらく言葉』
タイトル:『(新装版)やなせたかし 明日をひらく言葉』
編者:PHP研究所
出版社:PHP研究所
『要約』
本書は2016年に発売された『(愛蔵版)やなせたかし明日をひらく言葉』を再編集した「新装版」になります。
アンパンマンの作者である、やなせたかしさんがこれまでに書いた書籍などから抜粋した数々の元気がでる言葉が紹介されています。
その中で私が心に響いた言葉を3つご紹介していきます。
①悪人を倒すことよりも、弱い人を助ける。

アンパンマンは敵を倒すというよりも困っている人を助け、自分の顔であるあんぱんを食べさせて元気にしてくれるヒーローですよね?
やなせたかしさんは「正義」というものはとても不安定だと言っています。
いまも世界で起きている「戦争」。
それぞれの国が自分の国が正しいと思って人を殺したり、街を襲撃したりしているのです。
やなせたかしさんはご自身も実際に戦争を経験されていて、自国の正義のためと言い聞かせられて戦っていたものが戦争が終わると正義の論理が突然ひっくり返ってしまったといいます。
だから「正義」とはある日突然逆転してしまう不安定なものです。
逆転しない正義とは、『献身と愛』であり目の前に餓死しそうな人がいたらパンをひとかけら差し出すこと。
悪人を倒すのではなく、困っている人を助けること。
逆転しない正義とはそんなに難しいことではないと書かれています。
倒すのではなく、助ける。
私はなかなか「正義」ということに目を向けることがなかったのですがたしかに難しいことではありません。
ただただ、困っている人を助ける。すぐに実践していけることだと思いました。
②満員電車に乗り込み、あきらめて途中下車せずに立ち続けていたら、あるとき目の前の席が空いた。

やなせたかしさんはマンガをずーっと書き続けていたものの、代表作もなく放送作家やデザイナーや編集者として様々なお仕事を経験してきました。
50歳でやっとアンパンマンを描きはじめて、70歳の直前にアンパンマンのアニメ化から一気にブレイクしたそうです。
継続は力なりとは言いますが、あなたならそこまで継続することはできるでしょうか?
好きなことなら努力もつらくない。
続けていればなにかをつかむことができる。
と書かれていますが、長く続けるといってもなかなか大変です。
しかしなにかチャンスをつかんだり、成果を出すのであれば自分を信じてできることをひたすら継続することです。
よく成功者は「誰にでもできることを誰よりも継続した」と聞きます。
まさにその例がやなせたかしさんだと思います。
とにかく自分の夢や目標に向かって行動を続けること。単純だけどこれが大切なことなのだと感じました。
③ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。

「せっかくなら楽しい人生にしたい」
誰しもがこう思ったことはあると思うし、こうありたいと願いますよね?
やなせたかしさんは、
人が一番楽しいことはなんだろう?
一番嬉しいことはなんだろう?
と考え続けた結果、出た結論が
「よろこばせごっこ」だと書かれています。
人は人を喜ばせることが一番嬉しい。
人を喜ばせることが大事というのは様々な人が本に書いていたり言っていたりしますが正直、私自身が心から腑に落ちているわけではありません。
私はその域に達していないので、まずは自分の嬉しい、楽しいはなんだろう?っていう段階です。
だから、やなせたかしさんの言うように「ひとをよろこばせることが一番嬉しい」という域に行けるような人生にするため日々精進していきます。
『感想』~あきらめずに行動すること~

本書を読んでみて心に染みたことばがいくつもあったわけですが、
やなせたかしさんの人生をなんとなくでも知れて良かったです。
とにかく壮絶な人生だと思いました。
幼いころに父親を亡くして、叔父の養子になったり、
戦争を経験したり、
漫画家として全然結果が出ない日々だったり、
仕事を転々としたり。
いくつもの悲しみや喜びを経験したからこそ人の心に響く作品や言葉が生まれているのだと思います。
そしてアンパンマンという素晴らしい作品が世の中に広まったのは必然で、あきらめないで行動し続けたからだと感じました。
成功するのに近道はなく、行動量やあきらめない気持ち。
こんな当たり前のようなことが結局は結果につながるしその結果以上のなにかを人生で得られるのだと思います。
『行動』~困っている人がいたら助けること~

本書から学んだ中で今後行動していくことは、
『困っている人がいたら助けること』
当たり前のことですが、とても大切なことです。
誰かに親切にしたり、
困っている人がいれば手伝ってあげたり、
コンビニの募金箱に募金することだっていいかもしれません。
見知らぬ人でも困っている人がいれば助けるという、まさにアンパンマンのような精神で日々過ごしていきたいです。
『まとめ』
「やなせたかし 明日をひらく言葉」の要約と感想をまとめました。
本書を読めばやなせたかしさんの人生で経験したことや、そこから生まれた考え方を知ることができます。
この記事では、3つの言葉しかご紹介できませんでしたがまだまだ心に響くやなせたかしさんの言葉がありますのでもしご興味があれば実際に本書を手に取ってみてください。


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