今回ご紹介する本は、
『思考は現実化する』です。
この本を読むと、【成功をするために必要なこと】が分かります。
それは「考え方」だったり、「行動」だったり、「仲間」だったり。
成功へ導くためのステップが紹介されています。
もしあなたが「人生で成功したい!」って思うのであればそのヒントが詳細に書かれていますのでぜひ一度本書を手に取ってみてください。
◎こんな人にオススメ
・とにかく成功したい!
・やりたいことがあるけど何すればいいの?
・人間の思考と現実は関係あるの?
本書は600ページにも及ぶなかなか分厚い本です。
ですからなるべく分かりやすいように各章の内容の要点を簡単に箇条書きにしてまとめていきます。
読むのめんどくさいけど内容は知りたい!というそこのあなた。
ぜひこの記事を読んでみてください。
『思考は現実化する』
タイトル:『思考は現実化する』
著者:ナポレオン・ヒル 訳:田中孝顕
出版社:きこ書房
『要約』

本書には人生で成功するための必要なステップとして序章~第18章まで書かれています。
それぞれに書かれている内容をなるべく分かりやすく完結に要約していきます。
序章 ~成功哲学が生まれた経緯~
本書が生まれた経緯ですが、著者のナポレオン・ヒルがアンドリュー・カーネギーという当時世界の鉄鋼王にして大富豪の人物から『成功哲学』をまとめて欲しいという依頼を受けたことからスタートしています。
依頼を受けたナポレオン・ヒルは無報酬で計500名の成功者にインタビューをしました。
しかも20年という歳月をかけたのです。
アンドリュー・カーネギーの「誰でも豊かで幸せな人生を送ることができる、というそのノウハウを世の中の人に知ってもらたい」という願いが本書によって叶ったというわけです。
ちなみに成功するためのステップが書かれているわけですが、成功ってそもそもなに?という人もいると思うので本書では成功の定義が明確にされています。
以下抜粋します。
「成功」の定義
成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。
※黄金律…「自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ」
第1章 ~成功のための基本的な考え方~
成功するための原動力・エネルギーは心の中にあると書かれています。
・目標や願望を強く持ち、正しく努力すること
・決してあきらめないこと
・【欲しい】ではなく【必要!】と心で信じたことは実現できる
第2章 ~願望について~
成功するには、まず明確な願望を持つことから始めようということが書かれています。
・願望や目標を心から決めることができればあとは迷うことはない
・願望を紙に書き出し毎日読むこと
・他人になんと言われようと自分で認めない限り「限界」はない
第3章 ~信念について~
ここでは「信念」ともつことの大切が書かれています。
・自分を信じること
・人は信念によって豊かにも貧しくもなる
・人生の闘いに勝つのは強くてすばしっこい人ではなく、私はできると思っている人である
・揺るぎない信念は人々の心を引き付ける
第4章 ~深層自己説得について~
深層自己説得とは、五感を通して自らの心の深層に与えるメッセージのことです。
・五感を使って創造的な思考を潜在意識に植え付ける
・実際に願望が叶ったかのように思い込む
・ひらめきはすぐに実行する
第5章 ~知識と経験について~
知識を身につけ、活用することの重要性が書かれています。
・知識は持っているだけでは意味がない、活用してこそ役に立つ
・教育は経験と人々の交流から得られる
第6章 ~想像力について~
人間の脳の想像力を活用することについて書かれています。
・想像できるものは必ず実現できる
・明確な目標と完全な行動計画があればアイデアを富に変えることができる
・新しいアイデアではなく、従来のアイデアの組み合わせ
第7章 ~行動計画について~
目標を設定したら「計画」を立てることが重要です。
・計画作りには「仲間」が必要不可欠
・計画に失敗したら、次の計画に挑戦する
・リーダーになること
・奉仕こそが成功への黄金律
・自己分析をして自分の価値を知る
第8章 ~決断力について~
この章では優柔不断は誰もが克服しなければならない大敵と書かれています。
・失敗の最大の原因は「決断力の欠如」
・成功者は全員、素早い決断力の持ち主だった
・しかし成功者は全員、一度決めたことを変更する場合は慎重に時間をかけていた
・他人の意見も大切だが惑わされるのではなく、あなたの意志で決めること
第9章 ~忍耐力について~
忍耐力についてです。継続する力が願望を実現するカギになると書かれています。
・忍耐力の基礎は「意思の力」である
・忍耐力の欠如が大多数の人間に共通する弱点である
・熱意を持ち合わせた目標や願望を持つことが忍耐力につながる
・周囲の人からの意気消沈させるような意見は拒絶する
・目標と計画に賛成してくれる仲間の存在を持つこと
第10章 ~協力者について~
本書では願望達成に必要な人材の集まりを「マスターマインド」と言っています。
・二つ以上の頭脳が協力するときに、一つの頭脳よりもはるかに大きなエネルギーを生み出す
・豊かになるには計画を立てて協力者を作らなければならない
第11章 ~モチベーションについて~
ここでは、モチベーションを生み出す方法について書かれています。
・いかなるときも報酬以上のことをすること(本書ではプラスアルファの魔法と呼ばれています)
・計画を立て行動し報酬以上のことをする習慣は誰よりも利益とモチベーションを得られる
・好きなことに関しては努力を苦と感じない
・なんの報酬も期待せず、1日最低1人の役に立つこと
第12章 ~潜在意識について~
脳の無意識の部分、潜在意識のエネルギーについて書かれています。
・潜在意識はどんな情報や思考もファイリングしてしまう
・理性ではなく、感情的な思考が潜在意識には受け入れられやすい
・恐怖や嫉妬などの【消極的な感情】ではなく、願望や愛情など【積極的な感情】を取り入れること
第13章 ~頭脳について~
人間の脳には偉大な力があるということが書かれています。
・脳は思考の振動を送受信する
・五感では感じる事の出来ない目には見えない大きな力があるという事実
・140億もの脳細胞が思考パターン、想像力、意思を形成する
第14章 ~第六感について~
ここでは「第六感」や「勘」、「インスピレーション」などについて書かれています。
・第六感は成功哲学の頂点となるもの
・第六感は限りのある「意識」と「無限の知性」が交流したときに生ずる
・第六感はこれまでの固定概念を打ち破るほどの解答を与えてくれる
第15章 ~性的エネルギーの転換について~
人が持っている強烈な性的エネルギーを願望実現のエネルギーへ転換するということが書かれています。
・人間の欲で最も強い性的エネルギーをうまく転換していけば成功を収めることができる
・男が力を発揮する最大の動機は女性を喜ばせたいという願望である
・どの分野でも創造力を最大限発揮できるのは40歳以降である
第16章 ~失敗について~
ここでは「失敗」についての考え方、捉え方について書かれています。
・失敗は形を変えた恩恵である
・失敗にはそれに見合った利益の種子が含まれている
・失敗にどう反応するかで恵みとなるか災いとなるか決まる
・どのような現実でも失敗と受け止めない限り、この世に失敗はない
第17章 ~悲しみについて~
悲しみという感情についての考え方が書かれています。
・悲しみは人間を動物から区別する自然の摂理である
・悲しむことのできる能力はその人の精神的資質の深さを示す
・どんな悲しみもそれに見合う喜びの種子を含んでいる
第18章 ~不安について~
最後の章では「不安」を取り除くことについて書かれています。
・不安の多くは自らがつくり上げてしまっている
・成功するためのノウハウに「言い訳」はいらない
・人生で最も貴重な宝は「健康」である
・完全にコントロールできる一つのこと、それは「思考」である
『感想』

本書を読んで一番私自身が印象に残ったのは「プラスアルファの魔法」という内容です。
いつも報酬以上の仕事をするということが、後々自分のためになるという考え方です。
サラリーマンだとついこんなことを考えてしまいます。
「これ以上やっても、評価は別に変わらないよなー」
「頑張っても頑張らなくても、結果が出ても出なくても、給料同じだよなー」
しかし本書には「いついかなるときも報酬以上のことをする」ということが書かれていて、自分がいつも考えていることと逆だと感じました。
これに気付けただけでこの本を読んだ価値があります。
正直な話、本書を手に取る前はタイトルが胡散臭いような気がして読むことを敬遠していましたが、実際読んでみるとかなり現実的なことが書かれていました。
タイトルからイメージされることは「思考するとそれが叶う」みたいな内容なのかなと勝手に思っていましたが、全然そんな話ではありません。
願望を実現するには決して難しいことをする必要はなく、誰でもやろうと思えばできることをひとつずつ実行できるかどうかですね。
目標や願望が明確になっているか?
それを達成するための計画は立てているか?
行動しているか?
毎日の生活や仕事をどのように取り組むのか?
起きた出来事をどのように解釈するのか?
多くの成功者が実践していたことを
やるか、やらないか。
ただこれだけです。
『行動』~プラスアルファの仕事をすること~

本書を読んで自分自身の行動をどう変えるか。
それは、
『プラスアルファの仕事をすること』
誰にも見られていなくても、誰から評価されなくても、
地道に報酬以上のことをすることをしていきます。
会社の仕事だけでなく、仕事以外のなにかに取り組むときも決められたこと以上のことをする。
奉仕の精神を持つ。
この習慣が自分の人生を成功や日々の満足感につながるのだと信じて行動していきます。
『まとめ』

「思考は現実化する」の要約と感想をまとめてきました。
成功するための第一歩が願望を明確化することです。
ここに「思考は現実化する」というタイトルの意味が込められていると感じました。
なぜなら多くの人が自分の願望が明確化されていないからです。
成功するためのスタートラインにさえ立っていないのです。
頭の中でイメージするという誰でもできることなのにも関わらずです。
この記事では成功するために必要なステップをなるべく簡単に書きましたが、もっと詳しく知りたいという方はぜひ実際に本書を手に取ってみてください。
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